生活情報紙「さりお」の記事

「漢方よもやま話」より

咳が出るときの漢方薬は?
 この冬は1日の中で温度差が大きい日が多く、風邪の後に咳が長引いたり、喘息(ぜんそく)のような症状で悩んだりする人が多くいます。
 2〜4週間ほど咳が治まらない場合は、咳喘息ということも。喘息の特徴であるヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)はありませんが、喘息の前段階といわれているため注意が必要です。
 咳の原因は、風邪などのウイルス、ハウスダストやダニなどのアレルギーなどさまざまです。
 咳止めや抗生物質などの西洋薬を服用してもなかなか治まらない咳には、漢方薬の効果が期待できることが少なくありません。咳は長引くとつらいものです。早めの対処がお勧めです。
 咳の漢方薬で有名なものに麦門冬湯(ばくもんどうとう)があります。顔が赤くなるまで咳き込むような激しい咳が発作的に出る人、痰(たん)がからんでなかなか切れなくて咳が出る人に適することが多い薬です。
 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、のどに何かはりついて取れない感覚があり、咳をするような人、不安症状や不眠症などにも用いられることが多い漢方薬です。
 参蘇飲(じんそいん)は、風邪の初期に寒気、発熱などがあり、咳、痰が残っているような人、普段から胃腸の弱い人の風邪に用いられることが多い漢方薬です。
 漢方薬は診断名ではなく飲む人の症状や体質に合わせて適切なものを選びます。悩んでいる症状によって上手に使い分けましょう