生活情報紙「さりお」の記事

「漢方よもやま話」より

寒暖差によるのぼせやイライラに効く薬
 今年の3月は暖かい日が多かったためか桜の開花も早く、例年よりも早く春の訪れを感じたように思います。
 3〜4月にかけて、地面から10㎝ほどの高さに白い小さな花を付ける黄連(おうれん)。
 黄連は漢方薬の原料として用いられます。根の横断面が鮮やかな黄色であることから「黄連」と呼ばれるようになったそうです。
 黄連の主成分であるベルベリンは、苦味が強く、抗菌作用や整腸作用があることで知られています。西洋医学でも、ベルベリンは腸の蠕動(ぜんどう)運動をゆるめ、下痢を止める作用がある薬として用いられます。
 さて、今のような季節の変わり目で気候が安定しない時季には、体の調子も崩しやすいものです。寒い気候から暖かくなる春にはのぼせが気になる人が増えてきます。
 漢方では、黄連はのぼせやイライラ、炎症による熱感などを改善する作用があるとされており、口内炎や鼻血などにも応用されます。
 黄連が含まれる代表的な漢方薬には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)があり、黄連解毒湯は黄連、黄􁨾( おうごん)、黄柏(おうばく)、山梔子(さんしし)から構成されます。顔に赤みがあり、胸や胃に熱を持ち不安の強い人に用いられることの多い薬です。
 この薬は二日酔いの薬としても有名ですが、のぼせ傾向がある人に適することが多いようです。
 上手に利用しましょう。