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 複雑な現代社会では、様々なストレスのためか、疲労を訴える人が増えています。
 身体的な検査の異常を重視してきた西洋医学では、疲労には現在でも十分な対応がされていないのが実情です。
 慢性疲労症候群という病気も考えられていますが、まだまだ一般的ではありません。ファイト! 元気!
 検査で異常なものだけを病気として対応する西洋医学と異なり、漢方ではすべての体調不良の改善を目的としてきた歴史があります。
 もともと疲れやすい人や過労のために体調がよくない状態を、漢方では虚証(きょしょう)の人とか虚の状態であるとして、身体を補う工夫を重ねてきたのです。
 疲労は慢性になる前に十分な休養をとることが最も大切です。しかし、様々な事情で休めないときや、慢性的な疲労が続いているとき、あるいは元々虚弱な人などは漢方で上手に補えば楽になっていくでしょう。
こんな時に漢方を
 疲れを癒し、虚弱体質を改善する漢方処方はたくさんあります。
即効が期待できるケースもありますが、多くの場合は続けて飲むと少しずつ疲れにくくなっていくのがわかります。
 煎じ薬はもちろんですが、飲みやすい顆粒や錠剤もある漢方処方の範囲でいくつか紹介しましょう。
体質に合わせて適切な漢方処方を選べば上手に身体を補ってくれるものです。
じゅうぜんたいほとう
十全大補湯
 虚弱な人が気力、体力ともに衰えてしまったときや、平素は丈夫でも無理が重なって衰弱するほど疲れがたまっているときなどに用いる薬です。
 貧血傾向で食欲がなく皮膚は乾燥してつやがなくなった状態に適しますが、大病を患った後や産後、手術後の体力回復にも用いられます。
 人参、白朮、茯苓、甘草は健胃の力が強く、食欲を高め、消化吸収を盛んにします。当帰、芍薬、川芎、地黄は血を増やし、強壮、強心の効果があり、貧血や皮膚の乾燥を治して血行をよくします。黄耆、桂皮はこれらすべての作用を一層強化するのです。
しょうけんちゅうとう
小建中湯
 平素から身体が虚弱で疲労しやすい人に使われます。
 疲労倦怠感を強く感じる場合と、腹痛があるものがあり、動悸、寝汗、鼻血、手足のほてり、夜尿などの症状があることがあります。
 子供に使われることが多く、虚弱児の体質改善、夜尿症などにも使用されます。
とうきしゃくやくさん
当帰芍薬散
にんじんとうしゃくさん
人参当芍散
 冷え症、貧血傾向で筋肉は軟らかく、疲労しやすい人の体質改善に用いられます。
 頭が重い、めまい、肩こり、動悸などの症状のある人や、月経不順、月経痛などで悩む女性に多く使われますが、男女を問わずよく利用される薬です。 当帰、芍薬、川芎と組んで腹痛を治し、貧血を補い、血行をよくして冷え症を改善します。茯苓、白朮、沢瀉と組んで、尿利を調整し、頭冒、めまい、動悸を治します。
 当帰芍薬散に人参などを加えて加減した人参当芍散も補う力が強く、よく使用されます。
はちみがん
八味丸
 腎の機能の衰弱を目標として用いますが、漢方でいう腎には西洋医学の腎臓だけでなく生殖器なども含まれます。
 腎は元気の源と考えられており、衰えると元気がなくなって疲れやすくなり、精力が衰えます。
 そして、下半身の疲労脱力感、多尿や頻尿或いは小便回数の減少など尿利の異常、腰痛、手足のほてりや冷えなどの症状がでることがあります。
 これらは高齢者によくある症状ですが、八味丸で腎を補うと次第に改善されていきます。
 地黄、山茱萸、山薬には強壮、強精、滋潤の効果があり、茯苓には強壮、鎮静、利尿、沢瀉には利尿、止渇の効果があり、牡丹皮は血の鬱滞を散じて痛みをなくします。更に桂皮と附子は諸機能の沈衰を鼓舞するのです。
ほちゅうえっきとう
補中益気湯
 中を補い気を益するという名をもつ薬ですが、この場合の中は胃の働きを主とする消化機能のことです。
 身体の弱い人の疲れを癒し、体力増強剤として、虚弱体質の改善によく使われますが、男女共に長く服用するとよいでしょう。
 手足の倦怠感、言葉に力がない、眼に勢いがない、口の中に白沫が出る、食べものに味がない、熱いものを好む、臍のあたりで動悸がする、脈が散大で力がないなどのうち1~2の症状があれば使える応用範囲の広い薬です。
 人参、白朮、陳皮、甘草は健胃強壮の効力があり、黄耆、当帰は皮膚の栄養をたかめて盗汗を治し、柴胡、升麻は解熱の効能があります。生姜、大棗は諸薬を調和し薬力を強化します。
りっくんしとう
六君子湯
 胃腸が弱く、胃に水がたまっているような感じのある人に用います。
 心下部のつかえ、食欲不振、疲れやすい、貧血があり、腹部が軟らかく、手足が冷えやすい虚弱な人を元気にします。
 人参、白朮、茯苓、甘草は胃腸の機能を高め、消化吸収をよくします。陳皮は人参とともに食欲を増し、半夏は白朮、茯苓とともに胃腸内の停水を去ることによって効果をあらわします。
ろくじょうたいほがん
鹿茸大補丸
 鹿茸は中国東部やシベリアに生息するマンシュウアカジカという鹿の角で、中国では古くから強精、強壮の漢方薬として、人参とともに珍重されてきました。
 疲れを癒す効果が強い鹿茸を含む煎じ薬を、飲みやすい丸薬にしたものに鹿茸大補丸といいます。ストレスの多い現代人の肉体疲労や虚弱体質の改善などに幅広く利用されます。
 コラーゲン、蛋白質、カルシウム、リン、マグネシウムなどのほか、未知の成分も多く含まれます。
 発育成長の促進、造血機能の促進、強心などの作用があり、小児の発育不良・筋肉や骨格の発達不良・運動能力の発達不良などの成長発育の促進、神経の衰弱や病後の衰弱、貧血、心不全、男性のインポテンツや女性の不妊症などにも応用されます。
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